次期学習指導要領の改訂に向けて,「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)」(平成28年12月21日 中央教育審議会)で,新しい教育の方向性が示された。今後,この中で求められた各教科等の特質に応じた学習活動の改善,単元等のまとまりを見通した学びの実現,各教科等における「見方・考え方」を軸とした授業改善の工夫などについての様々な提案がなされ,授業の改善・充実への取組が始まることが予想される。本稿では,小学校第6学年の指導内容「てこの規則性」を取り上げ,これまで提案してきた教材や活動内容が位置付けられた授業を中心に,教材や活動内容がどのように扱われ,授業がどのように展開されたかを振り返り,そこから見えた課題をこれからの理科の授業の在り方を踏まえて整理するとともに,授業改善の試みの視点として提案する。
小学校理科 (elementary school science)
授業改善 (instructional improvement)
観察・実験 (observation and experiment)
教材 (development of teaching materials)
授業構成 (structure of activities)