Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University (ISSN 2186-1323)
Published by Center for Teacher Education and Development, Okayama University

道徳教科化に向けた今後の新しい教師教育と学校教育の在り方に関する考察 : 総合単元的な道徳授業カリキュラムから考える真の道徳教育の検証

作田 澄泰 早稲田大学教師教育研究所
中山 芳一 岡山大学キャリア開発センター Kaken ID publons
発行日
2016-03-04
抄録
 文部科学省が実施する道徳教科化に向け,今日の学校教育において,道徳教育が必要とされている理由と今後の在り方について検討した。その際に,これまでに実施されてきた総合単元的な道徳教育による「学校教育活動全体として」の視点が強化された学校教育の在り方に加え,さらなる地域,家庭等と連携した綿密な道徳教育の在り方を必要とする。  本研究では,これらを踏まえた図式化をもとに,評価方法等の道徳教科化における効果と課題について考察分析した。その結果,道徳教科化により,道徳への意識が強調され,各個人への意識付けである道徳的価値意識が高まりやすくなることが示唆された。 また,学校教育における自然・空間・人間環境づくりの重要性と「善く生きる」ための道徳教育に向けた教師教育の在り方について明らかにした。
キーワード
道徳の評価方法
道徳教科化による効果
学校教育の環境設定
総合単元的な道徳授業カリキュラム
備考
原著
ISSN
2186-1323
NAID
JaLCDOI