本研究は,海外での体験学習を取り入れたグローバル・シティズンシップ教育の方法とその効果を,高等校教育機関での実施を前提としたプログラムの開発・実践を通して明らかにしようとするものである。具体的には,韓国のAsia-Pacific Center of International Understanding と岡山大学の連携の下で実施したGCED のプログラムの実践とその成果を検証し,GCED を海外において効果的に展開する方法とその意義を明らかにする。そのために,本研究においては,グローバル・シティズンシップ教育に関する先行研究を整理,分析した。そのうえで,高等教育において期待されるグローバル・シティズンシップ育成のあり方を提示し,それをふまえて取り組んだ実践の分析・評価を行った。分析の結果,数日間の短期のプログラムにおいても,学習者の認識に変化は見られたが,カリキュラムの中の位置づけやプログラムの系統的な配置の必要性といった課題が明らかになった。