Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University (ISSN 2186-1323)
Published by Center for Teacher Education and Development, Okayama University

子どもの主体的な身体表現を引き出すリトミックの保育実践研究(第一報): 保育施設における1・2・3歳児学級の事例を中心にして

小竹 沙織 御南まんまるこども園
馬場 訓子 くらしき作陽大学子ども教育学部子ども教育学科
髙橋 慧 作陽音楽短期大学音楽学科
渡邊 祐三 兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科
髙橋 敏之 岡山大学大学院教育学研究科 Kaken ID publons researchmap
発行日
2020-03-20
抄録
近年の先行研究を「身体表現」「音楽教育」「リトミック」「遊戯」をキーワードに概観すると,100 年を超える歴史の中で,リトミックの捉え方が変容していることと,リトミックの新しい保育実践研究が必要であることが,明らかになった。そこで本論では,保育施設におけるリトミックの実践から,子どもが何を学び,何が育っているのかを論考した。その結果,以下のことが示唆された。(1)1歳児学級の子どもは,保育者の模倣を活発に行う段階である。(2)2歳児学級においては,子どもが自由に想像し表現できるよう,保育者は,配慮する必要がある。(3)3歳児学級においては,表現することの楽しさを通して心が解放される気持ち良さを感じることや,リトミックの主題や保育者の姿に集中することや,何かを達成する喜びを感じること等が重要である。
キーワード
子ども (Child (Children))
身体表現 (Physical expression)
リトミック (Rythmique)
保育実践 (Childcare practice)
1・2・3歳児学級 (Classes for One, Two, and Three Years Old)
ISSN
2186-1323
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