近年岡山大学の全学日本語コースでは,従来の研究生や大学院生に加え,短期留学生の数が増加し,受講生の多様化が進んでいる。本コースでは毎年カリキュラムの見直しを行ってきたが,この度,受講生の多様なニーズに対応するため,大規模なカリキュラム改編を行った。この改編の大きな特徴は,従来の総合クラスに加え,さまざまなレベルに対応したトピック別の選択クラスを開講し,受講生の状況や興味に合った科目数と科目内容
の選択を可能にしたことにある。本稿では2013年度の大規模なカリキュラム改編にいたる背景とその準備過程,改編前と改編後のカリキュラムの相違点,改編後に行ったアンケート調査の結果概略,今後の課題について述べる。