岡山大学大学院教育学研究科研究集録
Published by 岡山大学大学院教育学研究科

ISSN 1883-2423

子どものたし算における加数と被加数の交換について

平井 安久 岡山大学 Kaken ID publons researchmap
発行日
1991
抄録
Baroody(1985)は子どものinformalな手続きとsophisticated conceptとの不一致の例として、3+5において5から3だけ数え足しにする子どもが3+5と5+3が同じ答えになることまで考えていないという例をあげている。さらにBaroody(1987)では、加数と被加数の交換をするとき、sameではないにしてもcorrectな答えになると考える子どもがいることを述べられている。本研究では、小学校1年生の整数の加法計算の問題において、1年生1学期の段階で被加数と加数の順序を入れ換える活動をする子どもの例をいくつかあげて、子どもによってどのような背景が見られるかについて考察することを目的とする。なおデータとして用いるのは、小学校1年生に対するたし算ストラテジーの調査(註を参照)で得られた結果の一部である。
キーワード
小学校1年生
たし算
被加数
ISSN
0471-4008
NCID
AN00032875
NAID
JaLCDOI