岡山大学大学院教育学研究科研究集録
Published by 岡山大学大学院教育学研究科

ISSN 1883-2423

生徒の描画活動と支持体の関係性についての基礎研究― 素材に関する文献調査による課題の整理 ―

松浦 藍 岡山大学学術研究院教育学域
発行日
2023-11-24
抄録
 本研究の目的は,絵画作品制作における素材としての支持体である画用紙を,生徒自ら選択する経験が表現活動に与える影響を明らかにすることである。本稿はその第一次研究にあたる。本稿では,創造性教育が重要視されるようになったと考えられる時期から現在に至るまでの,素材に関する先行研究の傾向について考察した。その結果,中学校教育での表現活動において,画用紙等の支持体を素材として認識する傾向が弱い現状を確認できた。しかし,創造性の育成を目指す学習での支持体の役割を先行研究から検討することはできなかった。そのため,第二次研究では,本稿での調査を踏まえ,中学生を対象とした実践研究の必要性を確認することができた。
キーワード
美術教育
素材
支持体
表現活動
創造性
備考
研究論文 (Articles)
ISSN
1883-2423
NCID
AA12338258
JaLCDOI