岡山大学大学院教育学研究科研究集録
Published by 岡山大学大学院教育学研究科

ISSN 1883-2423

注意機能の測定に用いられる Continuous Performance Test に関する文献的研究 -測定条件の違いが成績に及ぼす影響-

津島 靖子 兵庫教育大学
眞田 敏 岡山大学 Kaken ID publons researchmap
柳原 正文 岡山大学 Kaken ID publons
発行日
2008-02-25
抄録
Continuous Performance Test (CPT) は、注意機能び測定に用いられる神経心理学的検査として知られている。測定条件や評価指標は多様であるため、現在までに報告されている研究成果の解釈は容易ではない。そこで、CPTの主な特徴を概観し、成績に影響を及ぼす要因について既報の文献に基づいて検討した。CPTは課題の種類によりX, A-X, not-X タイプに分類され、いずれのタイプにおいても刺激呈示間隔や刺激呈示確率などが異なり、測定条件の違いによる評価指標への影響が認められた。しかし、刺激の性質や所要時間などの条件についての影響は未だ十分には検討されていない。そこで、本報の臨機応用にはこれらの条件の違いによる影響を考慮した条件設定が必要と思われた。
キーワード
Continuous Performance Test (CPT)
注意機能
神経心理学的検査
発達障害
ISSN
0471-4008
NCID
AN00032875
NAID
JaLCDOI