岡山大学大学院教育学研究科研究集録
Published by 岡山大学大学院教育学研究科

ISSN 1883-2423

附属幼稚園児の体力・運動能力 -15年間の推移-

梶谷 信之 岡山大学
小谷 幾子 岡山大学
梶谷 みどり 岡山大学
渡部 昌史 岡山大学
加賀 勝 岡山大学 Kaken ID publons researchmap
発行日
2007-06-25
抄録
本研究では、岡山大学教育学部付属幼稚園が実施ししている体力・運動能力テストから、1992年、2006年およびその中間年にあたる1999年のデータを用いて15年間の推移を明らかにすることを目的とした。幼児の体力・運動能力について、加齢の影響や性差が確認できた。また、体力・運動能力に個人差が大きいことが幼児期の特徴とされるが、体力の構成要素による差異が明らかとなった。多くの測定項目で15年間における低下および不変が確認できた。幼稚園児の体力・運動能力が長期的に低い状況を維持していることは、小学生・中学生の体力・運動能力が低下傾向を続けているとする報告と年代的にも同じであった。これらのことから、子どもを取り巻く生活環境の変化による運動経験や活動量の減少は、幼児期からの幅広い年代における体力・運動能力の低下に影響を及ぼすと考えられた。
キーワード
幼児
発達
体力
運動能力
ISSN
0471-4008
NCID
AN00032875
NAID
JaLCDOI