本研究は、小学校5年生を対象に開発した単元「森林と水と生活」の学習書(個別学習用)に基づいて実施した実験授業の結果を分析したものである。実験授業の結果、問題集、作文、「推せん課題」レポート、プリテスト・ポストテスト、「学期の反省アンケート」などのデータを得ることができた。これらのデータを分析・考察することによって、開発した学習書が個別学習用教材として適切であったか、どのような社会認識を形成したか、実験授業によって社会認識がどのように変化したか、その理由は何かなどを明らかにすることを目的としている。本稿では、まず、プリテスト・ポストテストの分析と考察を行い、実験授業の前後で、児童の認識がどのように変化したかを明らかにした。次に、「学期の反省アンケート」の分析と考察では、3学期に、どの単元を一番頑張って学習したか、その理由について明らかにした。