岡山大学大学院教育学研究科研究集録
Published by 岡山大学大学院教育学研究科

ISSN 1883-2423

発達障害の客観的脳機能評価に関する神経生理・心理学的研究の現状

加戸 陽子 兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科
玉木 涼子 岡山大学教育学部障害児教育講座
眞田 敏 岡山大学教育学部障害児教育講座 Kaken ID publons researchmap
発行日
2004
抄録
近年の特殊教育をめぐる状況の変化に伴い,通常学級に在籍しながら教育を受ける子どもへの特別な教育的対応が求められるようになってきた。しかし,学習障害,注意欠陥/多動性障害,高機能自閉症など軽度発達障害の実態は未だ十分には把握されていない。そこで,本稿ではこれらの障害の診断上の指標策定や特別支援法の確立に資する目的で,当該領域の最新の研究成果を概説した。その結果,個別支援計画作成の際に役立つと思われる研究成果が多く認められた。また, LDや自閉症では側性化の評価が, AD/HDではDoparnine transporterの測定などが診断上の手がかりとして注目され,臨床応用に向けた今後の研究が期待される。
キーワード
Developrnental disorder
Autism
AD/HD
Neurophysiology
Neuropsychology
ISSN
0471-4008
NCID
AN00032875
NAID
JaLCDOI