Bulletin of the Field Science Center, Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by Field Science Center, Faculty of Agriculture, Okayama University

<Formerly known as>
岡山大学農学部農場報告 (1号-23号)

渋ガキ果実における樹上脱渋の時期について

片岡 衛 岡山大学
松田 政紀 岡山大学
久保田 尚浩 岡山大学 Kaken ID publons researchmap
発行日
1994-03-30
抄録
渋ガキの'平核無'と'愛宕'を供試し,樹上でのエタノールの処理時期と脱渋の程度やヘタの障害発生などとの関係を調査した。'平核無'の場合,9月中の処理では着色が優れ,脱渋も完全であったが,一方落果率が高く,ヘタに障害が発生し,また果肉に多数の褐斑が生じた。10月中旬の処理では落果やヘタの障害には問題がなかったが,脱渋の不完全な果実があった。果実重には処理時期による差はなかった。これらのことから,'平核無'果実の樹上での脱渋時期としては10月上旬が適当と思われた。なお,'愛宕'果実では,いずれの時期とも樹上での脱渋は全く不可能であった。
ISSN
0910-8742
NCID
AN00149012