岡山大学大学院教育学研究科Acta Medica Okayama1883-24231662017教職論における「アクティブ・ラーニング」に関する研究 : 国立教員養成系大学・学部のシラバスの分析を通して117126ENYasuyoshiImaiGraduate School of Education, Okayama UniversityFumihikoMoriyasuGraduate School of Education, Okayama UniversityAtsushiMuramatsuGraduate School of Education, Okayama UniversityHideakiIwadouGraduate School of Education, Okayama UniversityYoshihisaSuminoGraduate School of Education, Okayama University10.18926/bgeou/55485 本論文は,教員免許状の取得に必要な「教職の意義等に関する科目(以下,本論文では「教職論」とする。)」において「アクティブ・ラーニング」がどのような形態で,どのような内容で取り組まれているのかを明らかにすることを目的としている。研究対象を44 の国立教員養成系大学・学部で開設されている教職論とし,WEBに公開されているシラバスを分析することとした。その結果,「アクティブ・ラーニング」を導入している大学は33 校(75.0%)であった。主な実施形態としては「グループワーク」「フィールドワーク・省察」「プレゼンテーション・発表」「討論・ディベート」であった。主な内容としては「附属学校園等訪問とその省察」「学校教員の講演会・座談会」「自身の教育体験の省察・交流」「目指す教師像の探究」「現代の教育課題の検討」「模擬授業・場面指導」等であった。No potential conflict of interest relevant to this article was reported.岡山大学大学院教育学研究科Acta Medica Okayama1883-24231642017岡山市立小学校の教育課程に関する研究 ─ 学校教育目標の分析・類型化 ─18ENYoshihisaSuminoGraduate School of Education, Okayama UniversityTomotakaMishimaCenter for Teacher Education and Development, Okayama UniversityShigeoFujiedaGraduate School of Education, Okayama UniversityMitsuhiroYamasakiCenter for Teacher Education and Development, Okayama UniversityKoujiMiyamotoGraduate School of Education, Okayama UniversityYasuyoshiImaiGraduate School of Education, Okayama UniversityTakuOjimaGraduate School of Education, Okayama UniversityAtsushiTakaseGraduate School of Education, Okayama University10.18926/bgeou/54832 岡山市立小学校全93 校(分校・分教室等を含む。)の教育課程,特にそれを構成する要素の一つである学校教育目標に着目し,その特徴を明らかにするとともに類型化を行なった。学校教育目標に使われている言葉の分析からは,体育・徳育・知育の順に重視されていること,岡山市の教育が目指す「自立する子どもの育成」を踏まえた「自主 自立 主体性」や「地域郷土」「国際 国際社会」というESDとの関連を鮮明に示す言葉はあまり使われていないこと,また,クラスター分析による学校教育目標の類型化からは,「指導要領準拠型(23校)」「徳育体育重視型(23 校)」「地域協働型(4校)」「特色ある目標型(29 校)」「努力自立重視型(14 校)」の5類型に分けられることが明らかになった。最後に,岡山市立小学校における学校教育目標の改善・充実に向けた方策を5点提起した。No potential conflict of interest relevant to this article was reported.岡山大学大学院教育学研究科Acta Medica Okayama1883-24231632016岡山市立中学校の教育課程に関する研究 ─ 学校教育目標の分析・類型化 ─17ENYoshihisaSuminoDivision of School Education, Graduate School of Education, Okayama UniversityTomotakaMishimaCenter for Teacher Education and Development, Okayama UniversityShigeoFujiedaDivision of School Education, Graduate School of Education, Okayama UniversityMitsuhiroYamasakiCenter for Teacher Education and Development, Okayama UniversityKoujiMiyamotoDivision of School Education, Graduate School of Education, Okayama UniversityYasuyoshiImaiCenter for Teacher Education and Development, Okayama University10.18926/bgeou/54691岡山市立中学校全38 校の学校教育課程,特にそれを構成する要素の一つである学校教育目標に着目し,その特徴を明らかにするとともに類型化を行った。学校教育目標に使われている言葉の分析からは,「心の教育 豊かな心」「自ら学ぶ力 自己学習力」「健康体力」といった学習指導要領のキーワードが多く使われていること,そして岡山市立中学校の特徴としては岡山市の教育が目指す「自立する子どもの育成」を踏まえた「自主 自立 主体性」という言葉や「努力 向上心 がんばる」「人権尊重」という言葉が多く使われていることが明らかとなった。また,クラスター分析による学校教育目標の類型化からは,「市施策対応型(10 校)」「岡山伝統型(13 校)」「指導要領準拠型(10 校)」「全面強調型(5校)」の4類型に分けられることが明らかにされた。No potential conflict of interest relevant to this article was reported.岡山大学大学院教育学研究科Acta Medica Okayama1883-24231602015教職実践インターンシップが実習生の教育実践力向上に与える効果 ─ 岡山大学教育学部生対象アンケートの結果にもとづく検討 ─19ENYoshihisaSuminoTomotakaMishima10.18926/bgeou/53825岡山大学教育学部では,平成25 年度より4年次に公立学校園での教職実践インターンシップを必修化した。教職実践インターンシップの効果について,教育実践力を構成する4つの力に着目して,平成25 年度,26 年度の実習生を対象としたアンケート結果を検討した。その結果,(1)特に伸ばしている力は生徒指導力であり,コーディネート力は伸びにくかったこと,(2)授業でメイン指導を行なったことが教育実践力を高める上で重要な経験になる可能性があること,(3)「特別支援を要する子どもに対する個別指導や補助」などの公立学校園ならではと考えられる経験が教育実践力を高める上で重要な経験になる可能性があること,が主に示唆された。No potential conflict of interest relevant to this article was reported.岡山大学教師教育開発センターActa Medica Okayama2186-132352015教育実習における附属学校園養護教諭の取組 : 学校保健活動を遂行する教員を養成するために129138ENMioKamikawaHiroeHondaAkieKitaharaIkumiFurukawaHirokoKamimuraTakehikoItoYoshihisaSuminoYukariMimura10.18926/CTED/53243 子どもの多様な健康課題に対応して,学校における安全・安心な環境の確保や子どもの心身の健康を守り,は
ぐくむことのできる体制構築が求められる今日,教育実習等においては,実習生を学校保健に対する関心・理解
を高め,子どもの健康・安全な学校生活を考慮した教育活動を展開できる教員として育成することが重要となる。
そこで,教育実習等の機会に附属学校園養護教諭が,学校保健活動を遂行できる教員養成を目的とした講義・演
習を実施した。その結果,実習生は学校保健に対する認識を高めることができた。附属学校園養護教諭が教員養
成に積極的に参画することは,学校保健活動を遂行できる教員養成に果たす役割が大きいといえる。No potential conflict of interest relevant to this article was reported.岡山大学大学院教育学研究科Acta Medica Okayama1883-24231492012道徳性を拡張する道徳授業構成に関する実践研究 : コミュニケーション的行為論をふまえて18ENYoshihisaSuminoKiyohiroSakuda10.18926/bgeou/48179道徳授業を行っていく上で,最も重要な鍵となるのが,その授業時間に取り組む「主題」と目指す「道徳的価値」を設定することである。しかし,1時間の道徳授業の中で子どもたちが学び考えるのは, 1つの道徳的価値項目のみではなく,一人ひとりの子どもの経験,追徳的価値観,道徳的な思考の差異に応じて多様である。そこで,1つの方向のみから道徳授業を構成するのではなく,授業の中でコミュニケーション的行為にもとづく話し合いを組織することによって,学ばれる道徳的価値を拡張させ,多面的な角度から道徳的価値について考える授業を構成することができると考えた。そして,1つの道徳的価値から段階的に価値を広げる道徳授業を実践したところ,多面的な角度から道徳的価値の思考を深めることができた。そしてその際,子どもたちの相互主体的な討論を組織することが道徳性の拡張をもたらすことを明らかにした。No potential conflict of interest relevant to this article was reported.岡山大学教育学部附属教育実践総合センターActa Medica Okayama1346-37051012010教育実践における発達支援・権利保障・ケアリングの三位一体性に関する研究2130ENYoshihisaSuminoYoshikazuNakayama10.18926/19999教育実践は、単に子どもの発達を支援するために教え育てる機能を発揮するだけでは不十分である。同時に、子どもの発達を支援するためには、子どもの学習権を保障し、主体的な学習活動を組織し、さらに、学校・教室で起きている差別や暴力に対し子どもたちの生存権を保障する機能が発揮されなければならない。と同時に、教師と子どもの間には、相互に理解し合い、尊重し合い、安心して自己を表現できるケア的な関係がつくられるよう働きかけられなければならない。これら発達支援・権利保障・ケアリングが教育実践において三位一体的に発揮されなければならないことを、戦後の教育学研究、教育福祉論、ケアリング論の検討及び教育実践の事例研究を通して明らかにした。No potential conflict of interest relevant to this article was reported.岡山大学教育学部附属教育実践総合センターActa Medica Okayama1346-3705612006幼小連携における「交流活動」の意義と実践課題101110ENYoshihisaSumino10.18926/14360本研究は、長年にわたってその重要性が指摘されつつも、多様な個別的要因によって充分取り組まれていない幼稚園と小学校との連携を、両者の交流活動を中心にして推進することの意義と、幼小連携を充実させるために交流活動をどう発展させていくべきかを明らかにすることを目的としている。
そのために、今日求められている幼小連携像を明らかにした上で、教師・子ども・保護者による幼小交流活動の全体構造を明らかにした。そして、事例研究を通して、交流活動から全面的な幼小連携へと段階的に発展させていく実践の道筋と、各段階で求められる指導の重点明らかにした。No potential conflict of interest relevant to this article was reported.