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ID 16104
JaLCDOI
Sort Key
15
Title Alternative
A Critical Evaluation of Kohut's Theory of Narcissistic Personality Disiorder
FullText URL
Author
Kamiji, Yuichiro Kaken ID
Abstract
自己愛性パーソナリティ障害に関するKohutの見解を,彼と対立した Kernbergの見解,DSM-Ⅳの診断基準,自己愛性パーソナリティ障害の二類型論などと関連させて論じた。その結果,Kohutの言う自己愛性パーソナリティ障害を「自己愛の障害のある患者」と呼び換え,DSM-Ⅳによって診断されるそれとは区別したほうがよいという丸田(1995)の見解が妥当であることを主張した。自己愛性パーソナリティ障害に関するKohutの見解の問題点として,まず,Kohutが誇大自己と呼んだ自己発揚的傾向と,防衛的誇大性とは区別すべきであることを指摘した。次に,自己愛性パーソナリティには理想自己と現実自己の乖離がみられるというBroucek (1982,1991)や岡野(1998)の見解と,自己愛性パーソナリティは高い理想を持つ人ではないというKohut(1971)の見解のずれについて,これは理想についての両者の理解のずれから生じているのではないかということを示唆した。
Publication Title
岡山大学大学院教育学研究科研究集録
Published Date
2009-06-25
Volume
volume141
Publisher
岡山大学大学院教育学研究科
Publisher Alternative
Graduate School of Education, Okayama University
Start Page
143
End Page
152
ISSN
1883-2423
NCID
AA12338258
Content Type
Departmental Bulletin Paper
OAI-PMH Set
岡山大学
language
Japanese
File Version
publisher
NAID
Eprints Journal Name
bgeou