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ID 14
Eprint ID
14
FullText URL
Title Alternative
Studies on the Effect of Calcium on Chestnut. : I. On the Telerance for Calcium in Water Culture. (1)
Author
Honda, N.
Hayashi, K.
Okazaki, M.
Ishihara, S.
Abstract
(1)栗の石灰抵抗性を検する為にN,P,K,Mg及Fe各々を35,23,29,20及5ppmを含む培養液にCaOl2にてCaを0,25,100,400,800,1600ppm礫耕のみを加へたものを用ひて礫耕及水耕栽培を行つた.(2)主として花崗岩よりなる礫を用ひた礫耕に於てI区(pH4.0-5.0),II区(pH5.5-6.0)III区(pH6.8-7.0)の各々につき石灰濃度1-5区(即ち0,25,100,400,1600ppm)とを組合せた15の区を設けて栗を栽培したところ次の傾向を認めた.(a)栗の生育はI>II>III区の順に良好である.(b)石灰の高濃度に堪へる程度もI>II>III区の順に大である.(C)82日間の栽培にて培養液中にCa0ppmにても正常な生育を認めた.(3)水耕栽増にて栗,桃及梨の実生を72日間,又少し後れて夏橙及柿を夫々81日及51日間栽培した.是等の試験にては培養液のpH値は5.5とし,Ca濃度はI,II,III,IV区各々25, 100,400,800ppmとした.栗の生育はI,II両区の間に統計的に差が認められなかつたが,IV区及III区の栗は実験開始後各々5及7週間後殆ど枯死した.CaCl2を用ひた培養液に於ける石灰抵抗性は栗<桃<夏橙<梨<柿の順に大である. (4)CaCl2を用ひたCa400ppmを含む培養液中にはCl 708ppmが附随する.この為に栗の葉にClによる被害を生じたことを確認した.夏橙及桃もClに対して抵抗性が小であることを推定出来る.(5)栗な極めて軽度の所謂石灰嫌忌性を有するものと思はれる.栗の石灰嫌忌性に就て二三考察するところがあつた。
Published Date
1952
Publication Title
岡山大学農学部学術報告
Publication Title Alternative
Scientific Reports of the Faculty of Agriculture Okayama University
Volume
volume1
Issue
issue1
Publisher
岡山大学農学部
Publisher Alternative
Faculty of Agriculture, Okayama University
Start Page
16
End Page
25
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029
Content Type
Departmental Bulletin Paper
language
Japanese
File Version
publisher
Refereed
False
Eprints Journal Name
srfa