JaLCDOI 10.18926/bgeou/9403
FullText URL 089_0035_0041.pdf
Author Hirai, Yasuhisa|
Abstract 本研究では、小学校1年生対象のたし算ストラテジー調査(現在実行中)の結果のうち、具体物がCompositeになっている子どもについて報告する。前回までの研究で、筆者(1991)は既習の加法計算を解くことのできる子どもが未習の加法計算(和が10以上18以下であるようなくり上がりのある1位数+1位数の和)についても解くことが可能であることを調べた。そこでは、調査データをSteffe(1988)のCounting Type(次節で説明)によって分類することで、Composite Unitが形成されていないために数え足しに失敗する子どもの例を得た。今回の調査では、同一グループの子どもたちに対して年間を通して3回行い、加法計算の問題において、子どもにどのようなレベルのComposite Unitが形成されているかを調べ、Compositeのレベルと子どもが用いる道具(具体物、指、暗算)との関連について調べることが目標である。今回は、第一回目の調査結果で同定された各レベルのCompositeのうち、具体物を用いた解法を示した子どもに見られるCompositeについて考えることにする。
Keywords 小学校1年生 たし算ストラテジー
Publication Title 岡山大学教育学部研究集録
Published Date 1992
Volume volume89
Issue issue1
Start Page 35
End Page 41
ISSN 0471-4008
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002311078
JaLCDOI 10.18926/bgeou/9415
FullText URL 089_0155_0166.pdf
Author Ido, Kazuhide|
Abstract 音楽の指導において、拍子記号とリズムとの関連は古くから新しい問題である。拍子の成立に関しては、古代ギリシャにまで遡ることができ、17世紀においては記譜と実際の運用に関しては、多くの問題点が問われている。そのような歴史を経て、19世紀に至って拍子記号に関わる共通の理解が浸透することとなった。その共通の理解とは、拍子を指導することがリズム指導の基本的な内容であり、拍子記号(2拍子は強、弱、3拍子は強、弱、弱、4拍子は強、弱、中強、弱)による拍の規則的な強弱感(拍子感)の指導が、リズム指導の原理となっているというものである。いわば、拍子感の育成がリズム指導の前提となっているのである。このことは音楽教育の現場において、広く認められている理念となっている。
Keywords 音楽 拍子概念 自然リズム
Publication Title 岡山大学教育学部研究集録
Published Date 1992
Volume volume89
Issue issue1
Start Page 155
End Page 166
ISSN 0471-4008
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002311083
JaLCDOI 10.18926/bgeou/9421
FullText URL 089_0301_0315.pdf
Author Inada, Toshinori|
Abstract 「道行きぶり」は今川了俊(貞世)(嘉暦元年―応永二十一年頃)の紀行文である。その冒頭は、「きさらぎ廿日夜ふかく、かすみつつ山のはちかき月影に、中なる川うちわたすほど」とだけあり、旅立ちの年時は明示されていないが、渡辺世祐氏は内容から判断して、了俊が応安四年(一三七一)、九州探題となって、大宰府に赴くときのものと考証された。このことは、後に紹介する書陵部蔵桂宮本「道行觸」の傍注によっても確認できる。二月二十日に京都を出発、播磨、備前、備中、備後、と山陽道を西下した了俊一行は、やがて安芸国に入り、厳島に参詣、さらに十一月二十九日、長門国の赤間関に到り、平家一門の霊を弔っているところでこの紀行文は閉じられている。その間、約九か月の旅程を六十首の和歌を縷めながら、簡潔な文章で記述する。
Publication Title 岡山大学教育学部研究集録
Published Date 1992
Volume volume89
Issue issue1
Start Page 1
End Page 15
ISSN 0471-4008
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002311137