ID | 1632 |
JaLCDOI | |
FullText URL | |
Author |
Inada, Toshinori
|
Abstract | 家集を編纂する目的には、我が歌道の営みを集大成して、後世に残すため、勅撰集などの撰歌資料として提供するため、あるいは、自己の詠歌理念に即した歌風を宣揚するためなど、種々なものがあろう。近年蒲生郡の豪族、蒲生智閑の家集は、約八五〇首を収録し、勅撰集的な部立構成をもつ、よく整理されたものであるが、その詞書を吟味してみると、不審なものが少なからず散見されるなど、奇妙な性格の家集であることが明らかになる。これを後人の作為とみて等閑視するのも見識かもしれないが、なぜ、このような家集を編んだのかという立場からみると、これはこれで考察に値する問題であるし、また、地方武士と文芸のありかたをさぐるためにも意味をもつだろう。こういった目標を念頭にしながら、以下、「蒲生智閑集」(以下「智閑集」と略称)の諸本や成立の問題に思いをいたし、その性格の一端を浮き彫りにしてみたい。
|
Publication Title |
岡山大学教育学部研究集録
|
Published Date | 1978
|
Volume | volume48
|
Issue | issue1
|
Publisher | 岡山大学教育学部
|
Publisher Alternative | Faculty of Eucation, Okayama University
|
Start Page | 197
|
End Page | 206
|
ISSN | 0471-4008
|
NCID | AN00032875
|
Content Type |
Departmental Bulletin Paper
|
OAI-PMH Set |
岡山大学
|
language |
Japanese
|
File Version | publisher
|
NAID | |
Eprints Journal Name | bgeou
|