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ID 567
Eprint ID
567
FullText URL
Author
三宅 靖人
花房 徳治
平岡 忠
多田 正人
Abstract
水稲の生育に対するケイ酸とカルシウムの相互関係について検討した。対照区(Si, Ca無添加)に対して,ケイ酸単用区,ケイ酸+カルシウム区およびカルシウム単用区で顕著に高い収量が認められた。それはケイ酸単用区ではケイ酸添加の効果が,カルシウム単用区においては一時的に土壌反応変換効果により土壌窒素の供給が高まったためと推定される。またケイ酸+カルシウム区における増収の原因は前述のケイ酸の効果と一時的な土壌反応変換効果による土壌窒素の供給増によってもたらされたことによると考えられる。そしてこの増収は穂数および一穂粒数の増加によってもたらされた。茎葉中のSiO2%はケイ酸添加区で対照区,カルシウム単用区に比べ明らかに高い値を示した。そしてカルシウム添加は茎葉中のSiO2%をわずかに低下さす傾向が認められた。茎葉中のCa%はカルシウム添加により,きわめてわずかに増加の傾向が認められた。跡地土壌のpHは大量のアルカリ資材の混入にもかかわらず7.0以下であり,生育への悪い影響は考えられなかった。また跡地土壌中の可給態ケイ酸量はケイ酸質肥料の施肥により,顕著に高い値を示した。一方,跡地土壌中の置換性カルシウム量はカルシウム添加区のみならずケイ酸単用区においても対照区より高い値を示した。
Published Date
1987-12-28
Publication Title
岡山大学農学部農場報告
Publication Title Alternative
Bulletin of the Research Farm, Faculty of Agriculture, Okayama University
Volume
volume10
Publisher
岡山大学農学部附属農場
Publisher Alternative
Research Farm, Faculty of Agriculture, Okayama University
Start Page
1
End Page
6
ISSN
0910-8742
NCID
AN00149012
Content Type
Departmental Bulletin Paper
language
Japanese
File Version
publisher
Refereed
False
Eprints Journal Name
bfsc