Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

Effects of Culture Conditions on the Growth and Carotenoid Formation in Rhobotorula minuta

Tada, Mikiro
Shiroishi, Masahide
Published Date
1977
Abstract
Rhodotorula minutaの生育およびカロチノイド生成に及ぼす糖類,アミノ酸類ならびにピタミン類の影響について調べた. また光の影響についても併せて検討した. 1)炭素源としはグルコース,マンノース,シュークローズが良く,フラクトース,マルトース,ラクトースは利用されない. 2)L-ロイシン,L-イソロイシン,L-システイン,L-メチオニン以外の大部分のアミノ酸は菌体生育の良い窒素源となる. L-ヒスチヂン,L-スレオニンを窒素源とした場合,菌体のカロチノイド生成量は抑制された. 3)チアミンはRh. minutaの生育に必須である. ビタミンのうちチアミンのみを加えた培養液にp-アミノ安息香酸を加えると,菌体収量及びカロチノイド生成量ともに著しく増大した. 4)黒暗下で培養した菌体のカロチノイド含有量は,その培養条件に関係なく,すべての実験においてほぼ一定の値(15μg/g)をを示した. 一方,光照射下で培養した菌体のカロチノイド含有量は80~140μg/gを示し,光はあきらかにカロチノイド生成を著しく促進した. 5)光照明下で培養した場合,菌体の収量とその菌体のカロチノイド含有量との間には負の勾配を持つ直接関係が成立した。
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029