Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

Studies on Grass Productivity of Steep Mountainous Grassland (IV) A Comparison of Grass-Ladino Clover Mixures as Pastures for Young Steers on Steep Mountainous Grassland

Miaki, Takashi
Katayose, Isao
Shiraishi, Taro
Chiwa, Tadashi
Kuroda, Akimasa
Aritomi, Keisuke
Kanaga, Yoriei
Toyota, Shigemasa
Kowari, Toshimi
Watanabe, Shigeki
Published Date
1974
Abstract
急傾斜山地草地の不耕起造成用草種としてのオーチャードグラス,トールフェスク,レッドトップの各草地にラジノクローバを混播した時の家畜の生産性と草地植生の影響を調査し,急傾斜山地草地におけるラジノクローバ混播に関する知見をうるために,1970年と1971年の2か年間,黒毛和種若令去勢牛を用いて放牧実験を行なった. 得られた結果の概要は次のとおりである. 1)放牧期間中の1目1頭当たり増体量の2か年間の平均はオーチャードグラス・クローバ草地620g,卜ールフェスク・クローバ草地621g,レッドトップ・クローバ草地615gであった. 2)イネ科単播草地ヘクローバを混播することによって増体盤の増加がみとめられた. 3)オーチャードグラスとトールフェスク草地ではクローバの混播により裸地が著しく減少したが,レッドトップ草地では余り影響がみられなかった. 4)レッドトップ・クローバ草地ではクローバが優勢化しやすく放牧牛に鼓脹症の発生がみられた. 5)肥沃条件下ではレッドトップにラジノクローバを混播することは余りこのましくない。
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029