Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

The Effects of Addition of Various Oil Foots to Broiler Chick Diet

Sutoh, Hiroshi
Uchida, Senji
Munemasa, Mitsuaki
Nagahama, Tomohiro
Published Date
1974
Abstract
各種油滓類の飼料価値およびその影響を知るため,ブロイラー飼料に,油滓をそれぞれ5%量添加して,飼付けより9週間給与した. なおカポック油滓については毒性のあることを認めたので,ヒナならびに成雄鶏にカポック原油5%,カポック種実5%添加飼料をそれぞれ給与して,その影響も調査した. 1)増体量,飼料効率,タンパク質効率,産肉効率などを調査した結果,ダイズ油滓,ヒマワリ油滓,ナタネ油滓飼料区の順位に,対照飼料区に比べ,優れていることが認められ,飼料資源として有用なものであることが認められた. 2)それぞれ5%添加したカポック油滓飼料(え付後から)およびカポック原油飼料(15日齢から)給与した場合,ヒナは中毒症状を起し,数日でへい死するものを生じた. これらの有毒作用はシクロプロペノイド化合物(ステルクリン酸とマルバリン酸)によって起されるのであろうと推定した. 3)カポック油滓飼料およびカポック原油飼料を雄成鶏にも給与したが,し好が劣り,飼料摂取量が低くなり,体重維持を阻害し,かつ滅退した. そしてその毒性物質は前項と同じ化合物と推定された. この物質の量,中毒,ヒナの発育時期との関係については更めて報告したい。
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029