Studies in Cultural Symbiotics
Published by Graduate School of Humanities and Social Sciences, Okayama University

環バルト海地域協力とEUの近隣諸国政策

Kawahara, Yuma Kaken ID researchmap
Abstract
冷戦終結後十数年を得た今日、地域化の動きは、グローバル化のそれと密接に関わりつつ、新たな世紀における国際秩序の基本的な在り方を説明する主要な特徴の一つとなっている。地域化は、通常、「一定の地域的領域の範囲内で、超国家的なレベルで起こる統合プロセス」として理解され、その政治的、経済的かつ文化的な次元での複合的な協力を通して、「近隣諸国こと関係において、より多くの安定を生み出すという点で大きな安全保障をもたらすものである」と信じられている。本稿では、先ず、環バルト海地域というサブ・リージョナルな空間の中での冷戦後のこの空間における地域協力の具体的なプロセスを辿りつつ、同地域におけるその「地域的」なレベルでの市民社会形成に向けてのネットワーク構築の試みについて紹介し、その上でさらに、環バルト海地域協力が拡大EUの今日の近隣諸国政策に対して如何なる教訓を与え得るものであるかということについて考察していくことにしたい。
ISSN
1880-9162
NCID
AA11823043
NAID