Published by 岡山大学算数・数学教育学会

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正負の数の単元において式の関係の意識を高める学習場面を捉える

岡崎 正和
大西 修司
横林 慎也
高田 誠
猪木 実奈子
川本 芳弘
Published Date
2022-03-22
Abstract
本稿は,算数から数学への移行という視点から,正負の数の単元を構想する上での基礎資料として,これまで実施した3つの授業を採り上げ,生徒が式の関係性の認識を高め,その意義を感じ取れる学習場面を同定することを目的とした。答えを求める方法を探究することを超えて,数字式を見直して正当化する場づくりを行い,その中で生徒が式の関係性に目を向けて,理由,整合性,数の組み合わせを探究するところに,代数に向けた式の認識の向上が見られることを明らかにした。また,そのような場面は,生徒が式の意義を感じとる感情とともに構成されうること,また構成可能であることを示した。
Note
研究論文・実践論文
ISSN
1341-3155
NCID
AN10517360