Published by Misasa Medical Center, Okayama University Medical School
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<Formerly known as>
岡大三朝分院研究報告 (63号-72号) 環境病態研報告 (57号-62号)
岡山大学温泉研究所報告 (5号-56号) 放射能泉研究所報告 (1号-4号)

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呼吸器疾患に対する温泉療法 ―その臨床効果と作用機序―

Hosaki, Yasuhiro
Hamada, Masanori
Tanizaki, Yoshiro
Abstract
呼吸器疾患に対する温泉療法は,最近の22年間にわたり行われてきた結果,その有用性は十分明かとなっている。この22年の間に,温泉療法を受ける対象もかなり変わってきており,例えば気管支喘息では,ステロイド依存性重症難治性喘息の全症例に対する割合は明 らかに低くなってきている。また,COPDでは最近全症例に対する肺気腫の割合も,また症例数も著明に増加しつつある。一方,温泉療法を求めて来院される症例数は年ごとに増加する傾向にあり,初期の5年間と比べ,最近の5年間では,気管支喘息では8.2倍,また肺気腫では 34.8倍の増加が観察されている。呼吸器疾患に対する温泉療法の作用機序としては,直接作用として,自・他覚症状の改善,換気機能の改善,気道過敏性の改善,気道抵抗の低下,肺の過膨脹の改善,過分泌の抑制などが観察される。一方,間接作用としては,副腎皮質機能の改善,精神的リラックス,抗酸化酵素であるSOD活性の克進などが観察され,これらの間接作用も気管支喘息の病態改善に重要な役割を果しているものと考えられる。
Keywords
温泉療法 (spa therapy)
気管支喘息 (asthma)
精神的リラックス (psychological relaxation)
SOD活性 (SOD activity)
副腎皮質機能
ISSN
1348-1258
NCID
AA11840279