Published by Misasa Medical Center, Okayama University Medical School
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<Formerly known as>
岡大三朝分院研究報告 (63号-72号) 環境病態研報告 (57号-62号)
岡山大学温泉研究所報告 (5号-56号) 放射能泉研究所報告 (1号-4号)

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呼吸器疾患の温泉療法ー1982年から2004年までの23年間の入院症例2485例を対象にー

Tanizaki, Yoshiro
Hosaki, Yasuhiro
Hamada, Masanori
Iwagaki, Naofumi
Fujii, Makoto
Abstract
1982年から2004年までの23年間に三朝医療センターで入院加療した呼吸器疾患患者は2485例であった. これらの症例を対象に5年間毎にその年次推移を検討した. 2485例のうちわけは, 気管支喘息1489例(59.9%), COPD551例(22.2%), その他445例であった. 1. 気管支喘息は, 第1期(1982-1986年)の5年間では, 平均11.4例/年であったが第4期(1997-2001年)では平均91.8例と初期と比べ8.1倍の増加が見られた. また, 第5期(最近の3年間)では87.7例/年であった. そのなかのステロイド依存症重症難治性喘息(SDIA : steroid-de-pendent intractable asthma)の占める割合は初期の68.4% から第4期では28.9%, 第5期の3年間では22.0% にまで低下する傾向を示した. 2. COPD症例は, 初期の5年間(1982-1986年)では平均5.2例/年から第4期には45.4例/年へと8.7倍の, また第5期では45.3例/年へと同様に8.7倍の増加が見られた. また, そのなかの肺気腫が占める割合は初期の19.2% から第4期では76.7%, 第5期では87.4%と明らかな増加傾向を示した. 3. 気管支喘息および COPD 症例の年齢別検討では, 60歳以上の症例の頻度は第1期では30.1% であったが, 第4期では68.0%, 阻止いて第5期では87.6% と, 年々その頻度は高くなっていく傾向が見られた. すなわち, 最近23年間の年次推移からは, 温泉療法を必要とする呼吸器疾患患者が増加しつつあること, そしてその年令は年々高くなる傾向にあること, そして, 以前とは異なり必ずしも重症難治性の症例ばかりでなく, むしろ比較的軽症例の入院が増加しつつあることなどが, 最近の傾向として注目される.
Keywords
喘息
COPD
温泉療法
高齢者
ISSN
1348-1258
NCID
AA11840279