Annual Reports of Misasa Medical Center, Okayama University volume73
2003-02-01 発行
症例は67歳,女性。以前からパーキンソン病にて加療されていたが,リハビリテーション目的で当院入院した.入院時白血球数,血小板数正常であったが,bromocriptine投与開始後白血球減少,血小板減少を認めた.薬剤性白血球減少症及び血小板減少症を疑い, bromocriptine投与中止するとともにfilgrastim投与により,白血球減少,血小板減少は改善した。誘発試験施行し白血球減少を認めた。Bromocriptineによる白血球減少症,血小板減少症の報告は少なく,我々の検索しえた範円内では本症例を含めて2例のみであった。Bromocriptineには安全性や神経保護作用に関して多くのデータの蓄積があるが,安全性に十分な注意が必要であると考えられた。
パーキンソン病 (Parkinson's disease)
ブロモクリプチン (Bromocriptine)
白球血減少症 (Leukopenia)
血小板減少症 (Thrombocytopenia)
フィルグラスチム (Filgrastim)