光ディスクとパーソナルコンピュータを組み合わせた内視鏡画像ファイリングシステムは電子内視鏡の画像の保存・管理,検索・再生などに威力を発揮する。今回,われわれはオリンパス社製内視鏡ファイリングシステムSDF-3を使用する機会を得たので,その有用性や問題点の検討を行った。有用性としては,①内視鏡画像を検査終了後直ちに再生し,再検討できる,②多数の項目についての検索や統計処理が可能である,③限られたスペース内で大量の画像データの一括保存・管理が可能であるなどが挙げられる。一方,問題点としては,①内視鏡再生画像は画質が劣化する,②検索機能を十分に活用するにはかなり煩雑な人力操作を必要とする,③光ディスクの清掃が必要であるなどがあげられる。本内視鏡ファイリングシステムに今後必要な改良点やその展望についても合わせて考案を加えた。
画像ファイリングシステム (image filing system)
電子内視鏡 (electronic endoscope)