Bulletin of Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School
Published by Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School

<Formerly known as>
岡山大学医療技術短期大学部紀要 (1巻-9巻)

A study of x-rays protection in a hip-joint radiography examination

Nakagiri, Yoshitada
Maruyama, Toshinori Kaken ID publons researchmap
Shibuya, Koichi Kaken ID researchmap
Tamura, Eri
Tanimoto, Eriko
Torii, Fumiko
Sugita, Katsuhiko
Published Date
2001-03-24
Abstract
幼小児を含めた若年者の股関節X線撮影検査においては鉛板などで生殖腺を防護して行うのが通常である。男性の場合は生殖腺は体外に露出しているので,それを鉛板で包むようにすればある程度目的は達成される。しかし,女性の場合,生殖腺は骨盤腔内に存在するため,卵巣及び子宮を防護でき診断目的領域にかからないように鉛板を成形し,腹壁上に置いて撮影する。X斬写真上ではグリッドで散乱線を除去しているため,鉛板の陰影がくっきりと撮影され,生殖腺は完全に防護されているように見える。しかし,体内では散乱線によるかなりの被曝があるものと考えられる。そこで今回,鉛板下の散乱線量を鉛板幅及び電圧を変化させ,ファントム内各深さの散乱線量を測定した。その結果,鉛板下の散乱線量が相当量認められ,その量は深さ3~4cmでピークを形成した。鉛板幅による変化は幅が狭いほど線量は大きくなり,電圧による変化は60kVと80kVを比べると80kVの方が多くなった。これを鉛板なしの場合と比較すると,ファントム内意さが増すにしたがい増大した。したがって,臨床において鉛板がずれて再撮影をすることのないよう細心の注意が必要であると考えられた。
Keywords
股関節X線撮影 (Radiography Examination of Hip-joint)
医療被爆 (Patient Dose)
X線測定 (Dosimetry)
生殖腺防護 (X-rays Protection of the Gonads)
ISSN
1345-0948
NCID
AA11403004
NAID
JaLCDOI