Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University (ISSN 2186-1323)
Published by Center for Teacher Education and Development, Okayama University

中学校の道徳教育において〈いのち〉の教育を どのように実践するか(2)

Watanabe, Michiru Hiroshima Bunka Gakuen University
Kokayashi, Mariko Graduate School of Education, Okayama University
Abstract
 阪神・淡路大震災と東日本大震災では,大人だけでなく,多くの子どもたちが犠牲となった。改めて「命の教育」の重要性が指摘されている。また,青少年,特に中学生による殺傷事件やいじめによる自殺も後を絶たない現状にある。一方,2019(平成31)年度から中学校の「道徳の時間」は「特別の教科􀀃 道徳」という名称の教科となる。その理由は様々であるが,教育再生実行会議の第一次提言によれば,同会議が教科化提言に踏み切った直接の要因は,いじめ問題への実効性のある道徳教育を求めることにあった。しかし,学校の道徳教育や「命の教育」は役に立たないという指摘もあり,教科となった道徳科における道徳教育は,これまでの諸課題を確実に見直し,確たる実践的基盤を打ち立てなければならない。本稿(2)では,前号の(1)で論じた〈いのち〉とその教育に関する独自の観点によりながら,「〈いのち〉の教育」に取り組む「道徳科の授業」の新しい展開を提案したい。
Keywords
ビオスとゾーエー (bios and zoé)
〈いのち〉の教育 (life-education)
発達段階 (development stages)
コミュニケーション的行為 (communicative action)
討議 (Diskurs)
Note
原著 : 研究論文
ISSN
2186-1323