Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published by Graduate School of Education, Okayama University

Philosophical Research on 'Conscientization' in Paulo Freire's Educational Theory: An Analysis of

Hara, Yasutoshi
Morikawa, Naoshi
Published Date
2008-10-25
Abstract
本論文は、ブラジルの教育学者パウロ・フレイレの著書『自由のための文化行動』に収められている論文「意識化と文化行動」から、フレイレの「意識化」概念を原理的観点から考察したものである。この論文において、人間の世界との関わり方を、フレイレに従って動物のそれと対比し、意識化のための人間像を描き出した。しかるのちに、ラテン・アメリカの現実状況において、大衆と、大衆に対応する権力エリートの意識水準がどのように変化するのかを確認した。こうした確認を通して、大衆や革命家が独力で現実を変革出来ず、お互いに対話を交わし、絶え間なく親交を深めることで、現実変革が可能になることを明らかにした。
Keywords
パウロ・フレイレ
意識化
文化行動
社会構造
『自由のための文化行動』
ISSN
0471-4008
NCID
AN00032875
NAID
JaLCDOI